お金がなくて、アナウンサー試験を諦める人も多いです。

エントリーシートで落ちてばかりだと、お金はかからなくて済みます。

それよりも、2次試験、3次試験と通過してばかりのアナウンサー志望者が、お金がなくなるのです。

地方局の試験では、青森の放送局の3次試験と、鹿児島の最終面接が重なったりすることもあります。

その場合は、せっかく3次試験まで交通費をかけて行ったのに、青森を辞退するか、最終面接の鹿児島を辞退するかのどちらかです。

どちらを選んでも、交通費の損になります。

札幌、熊本などの飛行機の便が多い場所は、まだ行きやすいです。

今日は石川県、明日は鳥取県、明後日は岩手県といった形で、1次面接、3次面接と飛びまわるのが、地方局行脚です。

「アナウンサー試験のために、受験費用として、200万円用意しておくべきだ」と私はいつも言っています。


航空券、新幹線代、宿泊費もかかりますので、200万円あれば、資金ショートになる可能性は低いと考えてください。

女子アナウンサーを養成する指導者としては、「お金がないのでアナウンサー試験をやめます」と言われることが、とても凹みます。

「将来プロ野球選手と結婚できる可能性が、200万円で売っている」「芸能人との結婚の可能性が200万円で買える」というのであれば、安いと思うのですが、現実問題としてお金がないということが理由で脱落していく人も多いのがアナウンサー試験です。

「夢のために、200万円借金する能力」も、アナウンサー志望者には、必要な能力なのです。