「女子アナになる」というと、一生、その会社で勤め上げなければいけないと考えている人がいます。

もちろん、将来アナウンス部長になっていくという女子アナウンサーもいます。

ですが、たいていの場合は、30歳前後に会社を辞めてフリーになります。


アナウンサーは激務です。

朝の番組を担当すれば、夜中の2時に起きて、3時から局で打ち合わせという毎日が続きます。

朝のオンエアが終わった後に取材に出かけるなど、大変な毎日です。

それでいて、ひとりの会社員なので、労働組合にも所属しなければならず、「賃上げ要求!」というシュプレヒコールを、会社の前でしなければいけないこともあります。

「会社員としての雑務に追われている時間がもったいない。アナウンサーの仕事だけがしたい」という思いで、会社を辞めてフリーになるケースは、とても多いのです。


フリーアナウンサーには、誰でもなれます。

ですが、一度でも局アナを経験していないと、フリーになってから仕事はほとんどないと考えてください。

なぜなら、フリーアナウンサーのライバルは「元局アナ」ばかりだからです。

地方局に勤めて1年〜5年で辞めて、東京に出てくる方との戦いです。

とはいえ、1年だけでも局アナを経験すれば、「元局アナ」を名乗れて、仕事を取ることが可能になります。

「元局アナ」を名乗れるというメリットだけでも、新卒でアナウンサーになる価値はあるのです。