私自身、アナウンサーとして先に入社していたにもかかわらず、どんどん後輩の女子アナウンサーに追い抜かれていきました。

「女子アナは、男子アナよりも3倍上達が早い」というのが、アナウンサー業界の定説です。

女性の方が、しゃべるということに関しては、生まれつき男性よりも上手であり、カンがいいと言われているのです。

男子アナウンサーは、いくら「こうやってしゃべれ」と言われても、プライドがあって抵抗があるために、なかなか言われた通りにできません。

女子アナウンサーは、「こうすればいいんですね」とすぐに飲み込んで、オンエアに活かすことができます。

男であるというだけで、成長スピードがこれほどまでに遅いのかと、私は5年間のアナウンサー生活で、痛感しました。

社会に出て、女性だから差別されたという感想を持つ方は多いのですが、私の場合は、男子アナウンサーだったので、「そもそも女子アナじゃないから、ダメだ」という扱いを受けたことも、しばしばあったくらいです。

企業社会で、女性が上位である職業というのは、女子アナウンサー以外には、聞いたことがありません。

もし、「男に負けたくない。バリバリ働きたい」というのであれば、女子アナウンサーという職業こそ、あなたがなるべき職業なのです。