キー局の場合は、エントリーシートで10分の1に絞られるというのが、定説です。

4000人のエントリーがあったら、エントリーシートを通過して、一次試験の面接を受けられるのは、400人だけです。

アナウンサー試験で難しいとされるのは、このエントリーシートです。

いくら原稿読みの練習をしても、エントリーシートを通過しなければ、テレビ局側に会ってももらえないのです。

「子供の頃から、アナウンサーになるのが夢だったんです」といくら叫んでも、10人にひとりしか、面接にさえすすめません。

悲しいかな、それがアナウンサー試験の現実です。

ほとんどの女子アナ志望者が、募集要項が出た瞬間に、エントリーシートの作成に追われ、自己PRの練習といった面接対策をする時間がないまま、本番の試験に突入します。

きちんと対策を立てている人は、募集要項が発表される大学3年の夏よりも前に、原稿読みのレッスンも、カメラテスト対策も、終えています。

エントリーシートも、自由表現のところ以外は、「こう書く」というものが、決まっている場合が多いので、あせりません。


アナウンサー試験は、エントリーシートで、90%の女子アナ志望者が門前払いになる世界です。

非常に厳しいです。

逆に言えば、どこでも通過するようなエントリーシートさえ書けるような状態を、大学3年の7月までに作ってしまえば、「エントリーシートが通過しません」という他の女子アナウンサー志望者を、ごぼう抜きにできる試験でもあるのです。