私が学生時代、山本勉強会の若林先生から、叱られたことがあります。

「今度の土曜日は、神宮球場で、野球実況の特別レッスンをします」と言われた時に、「すみません。その日はバイトがあるので」と言ってしまったのです。

「そうか。わかった。じゃあ、石井はもう2度と来なくていいから。バイバイ!」と言われたのです。

その日は、カラオケボックスでアルバイトをする日でした。
木曜日に言われて、土曜日だったので、急でした。

ですが、師匠がその日にレッスンをすると決めたら、当然のように従わなければいけないのが、生徒です。

あなたがプロのアナウンサーだと思って、考えてください。

「土曜日に取材だぞ」と言われて、「すみません。その日は、バイトなので」というアナウンサーはいません。

放送にすべての時間を捧げているのが、アナウンサーだからです。


結局、土曜日のアルバイトは代わりが見つかったのですが、もし、代わりがいなければ、アルバイトを辞めてでもレッスンに参加するのが当然だというのが、アナウンサーとしての心構えです。

「アルバイトとしての責任を放棄するのは、アナウンサーとしての責任感もない人間なのではないか」と思うかもしれません。

ですが、アナウンサーは、放送が第一であって、放送に穴を開けることは、絶対にやってはいけないというマインドで生きている職業の人です。

放送の日程が決まったら、親が亡くなりそうだとしても、、お葬式当日だったとしても、放送を優先しなければいけない。

それが、アナウンサーになるということなのです。