アナウンス研究会出身者だというだけで、面接では嫌われることもあります。

というのも、「放送をアマチュアでやっていた奴は、危なっかしい。プロの放送とアマチュアの放送はまったく違うものなんだ」と考えているアナウンス部長が多いからです。

アナウンス研究会では、先輩が後輩を指導します。

ということは、プロのアナウンサーではない、アマチュアである大学生が原稿読みを教えるということになります。

「プロから教わったならまだしも、アマチュアから教わった人というのは、使い物にならない」と考えているアナウンス部長は、とても多いです。

それどころか、「俺の手にかかっていない天才は必要ない」というアナウンス部長もいるくらいで、自分が一から教えたいと思っている部長もいます。

アナウンス技術は、アナウンス研究会・放送研究会ではなく、アナウンススクールに通ってプロから教わる必要があります。

「プロのパイロットから、パイロット技術を学びました」というパイロットと、「趣味でセスナに乗っているんですという人から、飛行機の操縦方法を習いました」というパイロットであれば、誰しも前者が運転する飛行機に乗りたいはずです。

アナウンス研究会・放送研究会出身は、その他大勢になるだけではなく、アナウンス部長から嫌われるリスクもあります。

プロになるには、プロから学ぶ。

プロのアナウンサーになるためには、プロのアナウンサーを経験した人から学ぶのが、一番なのです。