「アナウンサーは日本語のプロなんですよね。ならば、漢字検定はどうでしょうか」というアナウンサー志望者も、毎年現れます。

漢字検定も、上には上がいる世界です。

あなたが2級を取得したとしても、1級の人がいたら、負けます。

あなたが1級だったとしても、「ああ。この学生は漢字の勉強ばかりして、大学時代はいろいろな経験をしてこなかったんだな」と思われて、印象が悪くなります。

アナウンサーになるために、何かの資格はあったほうがいいと思っている方がいますが、違います。

「1000人にひとりのオリジナリティ」が、アナウンサーになるためには、求められているのです。


司法試験であれ、すでに司法試験に合格している人が何万人もいるので、その他大勢です。

公認会計士試験でも、税理士試験でも、資格試験がある以上、合格者が存在するので、その他大勢です。

資格試験は、資格という形で目に見えるので、何か取得したいという方は多いのですが、アナウンサー試験では、その他大勢になるだけです。

2人から1人が選ばれるのであれば、資格があったほうが有利です。

1000人から1人に選ばれる時には、資格があったら、その他大勢と思われて、不利になるだけなのです。