「アナウンサーになるには、英語ができないとダメなのではないか」と言って、英会話教室に通う人がいます。

英語ができるかどうかは、アナウンサーの内定とは、まったく関係ありません。

私自身、英語はまったくできませんが、アナウンサーになることはできました。

アナウンサーになってからも、英語ができないアナウンサーのほうが、周りを見渡してみると多かったです。

アナウンサーは日本語のプロなのですから、英語を勉強するのであれば、日本語のアクセントを正しく言うための勉強をしたほうがいいのです。


英会話ではなく、トイックを目指す人もいますが、意味がありません。

「トイック800点です」と書けば、アナウンサー試験に有利だと思うかもしれませんが、間違った努力の方向性です。

トイック800点であれば、850点の人が面接で隣にいたら、あなたは劣っていることになります。

あなたが850点でも、隣に900点の人がいたら、負けます。
 

もちろん、一般企業であれば、トイックの点数を書けば、プラスになります。

ですが、アナウンサー試験は、1000倍の試験です。

非常識な倍率の試験を突破するために必要なのは、点数で優劣がつくことを、エントリーシートに書かないことです。

1000人中1人には選ばれるためには、上には上がいる世界で勝負しては、いけないのです。